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いわゆる「縁」というものを

感じることが時々あります。
人だけでなく、建物なんかにも。

実は諸般の事情(笑)で、マンション買い換えて引っ越すことにしました。

数年前、はじめてマンションの購入にむけて動き出した時には直後に失業して断念。
次に思いたった時に買い付けを出したマンションは、タッチの差でよそに売れてしまいました。
でも、その時の売り主の不動産屋さんがうちを覚えていてくれて「ここはどうだい」と紹介してくれたのが今のとこ。

このマンション、実は以前からかなり気になっていたけど、当時の相場では到底手が出ない価格で検討対象からはずしてた建物。
ところが「汚いから」とのことでかなり安く斡旋してもらいました。
内装を考えなければ、駅からも近いし静かだし管理もしっかりしているし、とてもよい物件です。

でも、確かに汚いのでリフォームを中学同級のコバヤチ工務店に発注。
安く上げるために、一緒にペンキ塗りしたり建具も替えずに一生懸命磨いてぴかぴかにしたり、子供部屋だけ可愛い壁紙にしたり。
ほとんど手作り感覚のリフォームなので愛着もあり、むちゃくちゃお気に入ってます。

最初の物件を逃したから、不動産屋さんが覚えていてくれたからこそ、この部屋に出会えたし、汚い部屋だったからこそ思い切ってリフォームも出来てここまで愛着を持てたわけで、
これが「縁」というもんだろうなぁ
と感じていました。

で、今回売却するにあたって内覧に来ていただいた方の中に、この部屋をすごく気に入って下さった方がいました。
6ヶ月になるかわいい娘さんのパパとママです。
パパさんは元々地元の方だけど結婚して少し離れたところに住んでいて、近々ご両親のいるこの地域に戻ろうと物件探ししていたそうです。
投資物件とか、リフォーム前提とかでなく、今のこの状態を気に入ってくれたとのことで、少し予算オーバーだったそうですが頑張って購入してくださることになりました。

一応、元のリフォーム担当したコバヤチ工務店も紹介してほしいというので、地図を書いてあげたところ
「この辺りに住んでた同じ名前の同級生がいた気がする」
とのこと。
聞いた名前を確認してみると、コバヤチんちの隣りに住んでる従姉妹の娘さんだって。
さらに、買主さん自身は私と同じ高校出身であることも判明。
他にもこまごまと偶然だねって事が幾つか発覚。

物件に関しては、娘のために私達が選んだ壁紙は張替えせずにそのまま娘さんのために使ってくれるそうです。
さらに、捨てるのが忍びなくてダメモトで聞いてみたら、
・引っ越した夜に徹夜で子供部屋に敷いたコルクマットも、
・3人で色を塗り替えたトロファストも、
・娘の一歳の誕生日に買ってもらった木製のキッチンセットのおもちゃも、
みんなそのまま喜んで使ってくれるって。
こんな方が住んでくれるなら、お気に入りのこの部屋を手放す寂しさも薄らぎます。
こんな買い主さんとの出会いはまさに「縁」を感じました。

またこちらの引越し先として、中古物件ですが綺麗にリノベーションされた物件を予算内でみつけたのですが、資金の都合上で売却のタイミングに合わせて購入できる必要があります。
こちらは売却の仲介をお願いした不動産屋さんに頑張っていただいて、同日に売却・購入できる算段をつけていただきました。
信頼できる不動産屋さんに出会えたこと、タイミングよく気に入った物件に出会えたこと、これらも「縁」があったのだろうと感じました。

おそらくは偶然の積み重ねだったのに、必然だったと感じられる時に縁を感じるのかなぁと思います。

この部屋はうちの娘をしっかり守って、すくすくと育ててくれました。
縁を引き継いでもらったご家族の娘ちゃんも、きっと守ってくれるだろうなぁと思っています。

       

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